オーディオシステム構築での失敗談~DAC編~
DAC(Digital To Analog Converter)とはパソコンからのデジタル信号を、スピーカーで聴けるようにアナログ信号に変換してくれるものである。デジタルの時代になってもスピーカーだけはアナログなのである。音は自然界の中のもので、自然界ではアナログしかないのである。
というわけで、パソコンを使って音楽を聴くためには必須のもの。これもスピーカー同様どんなものがありどんなものが良いのかをネットで調べまくった。だいぶん探し、やっと「Fostex HP-A4」というDAC機能内蔵のヘッドホンアンプに決めた。(下の写真) DAC機能だけのものが見当たらなかったのと、ヘッドホンアンプではあるもののスピーカーへの出力端子があること、そして信号処理に使われるオペアンプ(IC)がほかの種類のものに交換できて音の違いを楽しめるといううたい文句だったので、これでいいかなぁ・・・と。
オペアンプをいろいろと交換しながら半年くらいが経った。僕はヘッドホンは好きではないので、スピーカーでずっと聴いてきたのだが、あまり音の変化が感じられず、変わったような気がした・・・・で半年が過ぎた。
ある時、このヘッドホンアンプ「Fostex HP-A4」を中に使われている部品や回路、音質などについて細かく分析をしたという方の記事をネット上で見つけた。それによると、音質についてはかなり高いレベルにあるものの、スピーカーへのLINE端子回路とヘッドホン回路とは別になっており、オペアンプを交換できるのはヘッドホン回路だけであると・・・・。
一瞬目を疑った。この半年間、いろいろなオペアンプを買い、音質が変化したように感じてきた僕はいったい何だったんだろうと。
でも、今となっては仕方ない。このヘッドホンアンプは、ネットオークションでさっさと売り払い、DAC探しに入った。例によってネットで探したのだが、何だったんだろうねぇ~、前はDAC機能だけのものはなかったのに、今度はいくつか見つかった。しかも、値段はあのヘッドホンアンプの三分の一、加えて購入者のレビューも大変高い。音が激変したぁ・・なんて。
迷わず、こんなレビューに誘われるまま新たに購入した。中国製ではあるものの品質性能では定評があるらしく、プロの評価も高いもの。「TOPPING D10」という品種。中古だったが6千円くらいで買えた。このトッピンという会社はここ10年くらいの間に急成長した会社で、この分野で世界制覇を目標にしているらしく、値段の割にはその音質は非常に高いレベルにあり、個人のオーディオでは十分な性能を持っているらしい。
実際試してみて、その評価には十分納得した。オペアンプを交換すればそれに応じて音質も変わるのがはっきりしわかり、実に楽しい。
これからが、DAC沼、オペアンプ沼の始まりである。
Fostex HP-A4
TOPPING D10
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