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2023年2月

オーディオシステム構築での失敗談~真空管~

PCオーディオを楽しむにあたって、DACのみを使ったシステムのほかに、真空管を使ったプリアンプを間にかませるものがある。この真空管を使った音も楽しみたくて、時々真空管プリアンプをかませて楽しんでいる。

PC→DAC→真空管プリアンプ→スピーカー(僕の場合はパワーアンプ内蔵のデスクトップSP)

という構成だ。

なぜ今時真空管なの?というと、一言でいうと「音が柔らかくなり聴きやすくなる」ということだ。ICを使ったものだけの場合は、デジタル臭というか耳にきつく当たる傾向にある。しかし、音としては見通しが良く、くっきりはっきりなのであるが、それが逆に疲れる原因ともなる。

では、真空管を使うとなぜ音が柔らかくなるのかということだが、真空管は比較的歪が大きく、その歪が音を柔らかくしているということらしい。歪があまり大きいと聴きづらく汚い音になってしまうが、適度な歪は、人間の耳には好影響ということ。

人間が、生まれてからずっと自然界のいろんな音を聞いてきているが、その音はいろいろなところに反響しながら耳に入ってくる。その反響している間に音には歪が生じてくる。その歪んだ音が当たり前になっているのである。だから人の耳には優しいと感じるのだということらしい。

また、真空管はその適度な歪から、倍音といわれる音を増やし、音にに厚みをつけたり、きれいな音色をつけたり良い効果があるそうだ。

なので、真空管を使うことも楽しみとなる。実際自分で聴いても、厚みが増し、少しではあるが柔らかくもなり、疲れにくい。

真空管は、昔は日本、欧米、ロシア、中国などでたくさん作られていたそうだが、今ではロシア、中国はじめ東欧諸国の一部でしか作られていないそうで、今出回っている真空管は、当時のストック品の放出や、中古のものに限られるという。いずれは市場には出回らなくなりそうだ。

また、真空管には、ナスのような形をしたナス管、一番でかいST管、中くらいのGT管、一番小さいミニチュア管(MT管)があり、僕が使っているのはミニチュア管である。長さ5センチくらい、太さ1.2センチくらいのものである。僕が子供のころ(昭和30年代)に、ラジオの真空管が球切れで買いに行かされたことがあるが、たぶんGT管くらいの大きさだった気がする。

ナス管、GT管、ST管は、高級真空管オーディオには使われているようだが、僕のような安物のオーディオではミニチュア管である。

真空管にもいろいろな種類があり、種類によって若干ではあるが音質も異なるようだ。例えば、中低音は解像度が良いが、高音は伸びが足りないなど。

それで、この真空管での失敗談だが、初めは必要なものだけを揃えていくつもりが、多種多様で、見た目がとても美しいものがあったりして、いつの間にかコレクターになってしまったことである。いわゆる真空管沼にはまってしまったのである。

今は、段ボール箱数個分の真空管を眺めて、さてどう処分するかなぁ・・・・なんてため息をついている。

僕が使っている真空管プリアンプ(上にあるもの、下はDAC)Gedc6476僕が使っている真空管Gedc6477

オーディオシステム構築での失敗談~オペアンプ~

スピーカー選びとDAC(パソコンからのデジタル信号をアナログ信号に変換する)選びでの失敗談を書いてきたが、今回は、DACの中に使われているオペアンプ(ICで主にアナログ信号を増幅したりするもの)は自分の好きなものに交換できるものを選んだので、さまざまな種類があるオペアンプを交換して音質の変化を楽しむことができる。

しかし、オペアンプ本体は、下記の写真のように、5mm四方くらいの長方形の左右に足が4本ずつ出ているものなので、DACに装着するためには1cm四方の専用の基板にはんだづけを行い、DAC本体の回路基板のソケットに刺さるよう脚ピンをはんだ付けする必要がある。

SOPと呼ばれるタイプのもの

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DIPと呼ばれる形式のもの 少しぼやけているが

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基板に半田付けをして、脚ピンもはんだ付けしたもの

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上の写真は、一つのオペアンプに2回路は言っているので、一つだけはんだ付けすればよいが、一回路しか入っていないタイプのものは、二つはんだ付けする必要がある。(左右チャンネル分)
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これらオペアンプのはんだ付けは、対象物が5mm~10mmの小さいものであるため、自分でできるのかなぁなんていう思いもあったが、ネットで調べるなどして、何とかその手順は理解したつもりで、とにかくやってみなければと挑戦し始めた。

オペアンプのはんだ付けは、オペアンプ自体が熱に弱く、手際よくやらないとはんだごての熱でオペアンプ自体が壊れてしまう。また、つける方向を間違うとオペアンプが破壊されたり、DAC本体がやられてしまうということも聞いていたので、びくびくものであ。やり始めると、かなりの難航ぶりで、オペアンプのプラスチック部分に印字されている字がぐちゃぐちゃになったり、つける方向を間違えてしまったり。オペアンプのつける方向を間違えると、またはんだを取り去って付け替えるなんてことは至難の業というか、素人ではまず不可能。

そんなわけで、高価なオペアンプをいくつパァにしたかわからない。

そんなことを繰り返しながら、たまに失敗もあるが、ほとんど完璧に近いくらいできるようになった。

なんといっても、この作業をしているときは、時間も忘れ、煙草を吸うのも忘れ、何もかも忘れられるひと時となってしまった。

習うことも大事だか、習うより慣れ・・・・・。これが大事かな。

オーディオシステム構築での失敗談~DAC編~

DAC(Digital To Analog Converter)とはパソコンからのデジタル信号を、スピーカーで聴けるようにアナログ信号に変換してくれるものである。デジタルの時代になってもスピーカーだけはアナログなのである。音は自然界の中のもので、自然界ではアナログしかないのである。

というわけで、パソコンを使って音楽を聴くためには必須のもの。これもスピーカー同様どんなものがありどんなものが良いのかをネットで調べまくった。だいぶん探し、やっと「Fostex HP-A4」というDAC機能内蔵のヘッドホンアンプに決めた。(下の写真) DAC機能だけのものが見当たらなかったのと、ヘッドホンアンプではあるもののスピーカーへの出力端子があること、そして信号処理に使われるオペアンプ(IC)がほかの種類のものに交換できて音の違いを楽しめるといううたい文句だったので、これでいいかなぁ・・・と。

オペアンプをいろいろと交換しながら半年くらいが経った。僕はヘッドホンは好きではないので、スピーカーでずっと聴いてきたのだが、あまり音の変化が感じられず、変わったような気がした・・・・で半年が過ぎた。

ある時、このヘッドホンアンプ「Fostex HP-A4」を中に使われている部品や回路、音質などについて細かく分析をしたという方の記事をネット上で見つけた。それによると、音質についてはかなり高いレベルにあるものの、スピーカーへのLINE端子回路とヘッドホン回路とは別になっており、オペアンプを交換できるのはヘッドホン回路だけであると・・・・。

一瞬目を疑った。この半年間、いろいろなオペアンプを買い、音質が変化したように感じてきた僕はいったい何だったんだろうと。

でも、今となっては仕方ない。このヘッドホンアンプは、ネットオークションでさっさと売り払い、DAC探しに入った。例によってネットで探したのだが、何だったんだろうねぇ~、前はDAC機能だけのものはなかったのに、今度はいくつか見つかった。しかも、値段はあのヘッドホンアンプの三分の一、加えて購入者のレビューも大変高い。音が激変したぁ・・なんて。

迷わず、こんなレビューに誘われるまま新たに購入した。中国製ではあるものの品質性能では定評があるらしく、プロの評価も高いもの。「TOPPING D10」という品種。中古だったが6千円くらいで買えた。このトッピンという会社はここ10年くらいの間に急成長した会社で、この分野で世界制覇を目標にしているらしく、値段の割にはその音質は非常に高いレベルにあり、個人のオーディオでは十分な性能を持っているらしい。

実際試してみて、その評価には十分納得した。オペアンプを交換すればそれに応じて音質も変わるのがはっきりしわかり、実に楽しい。

これからが、DAC沼、オペアンプ沼の始まりである。

Fostex HP-A4

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TOPPING D10

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オーディオシステム構築での失敗談 ~スピーカー編~

現在のシステムは、PC→DAC(デジタルをアナログに変換)→真空管プリアンプ→スピーカー(パワーアンプ内蔵)となっている。

システムを構築するにあたって、まず音の出口であり音質の大部分を決めるスピーカー選びから始まった。ネットをフル活用して先人の評価、プロのレビュー、商品販売サイトでの口コミなどいろいろ調べた結果、JBLの305PMarkⅡを選んだ。

このスピーカーは、同シリーズに306PMarkⅡ、308PMarkⅡの3種ある。305pは一番安い種類である。ウーファーは13センチでシリーズでは一番小さい。選んだ理由はこのシリーズはとても評判がよく、スタジオモニターであるため色付けが少ないのだ。経済的理由により一番安いものにした。

初めて音出しをしたときは、なんじゃこれ!と思うほど立派で、見通しの良い音に驚いたものだ。しばらくはこのスピーカーで聴いていたが、当然の流れなのかシリーズ最上位の308Pが気になりだした。つまり、これでこんなに良い音で聴けるのなら、最上位のものはどんなんかなぁ~という具合。

また、ネットでいろいろ調べだした。やはり305Pより308Pのほうが圧倒的に音圧が高く、迫力があるとのこと。こうなったら、また虫が騒ぎ出し、何とかお金を工面して308P(ウーファーは20センチ)を購入してしまった。

305Pは宙に浮き、無駄となってしまったのか。幸いテレビが故障し、新しいのに入れ替えたのを機に、テレビ用のスピーカーとして活用しているが・・・・・。

やはり、自分のようなこだわりがある場合は、最初からいいものを買ったほうが良いのか。安物買いの銭失いとも言います。

305Pの時の写真(上)と308Pの時の写真(下)です。デザインは同じで違いが分かりにくいが、モニターとの比較で大きさがなんとなく・・・・。

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今はオーディオに夢中・・・・・

久々の更新。今はオーディオに夢中になっています。

PCに取り込んだデジタル音楽を聴くもので、いわゆるUSBオーディオといわれるもの。

もう一年半くらい経ちますが、自分にとって最高の好みの音質を目指して、試行錯誤を続けてきました。アンプに使われているIC(オペアンプ)をいろいろと交換することで、出てくる音が変わる。僕は真空管アンプも使っているので真空管をいろいろ交換することでも少し音が変わる、など。

そのほか、電源ノイズ対策、電源の強化安定化など、いろいろと試行錯誤して、今ほぼ僕の好みの音、今まででは最高の音にたどり着いたのではないか。

それで喜んで、久々に更新した次第です。

また、気が向いたらいろいろ書いていきたいと思っています。以下の写真は今の僕のオーディオシステムです。オーディオに興味のある方がおられたら、ぜひ書き込みください。

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ICをアンプで使えるように基板に半田付けしたもの

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いらっしゃぁ~い

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  • ケージでくつろぐぴょん吉(少し眠たい)
    我が家には、犬のハッピー(ゴールデンレトリバー・メス)とうさぎのぴょん吉(オス)がいました。ぴょん吉は2006年春に捨てられていたのを偶然に飼うことになったものです。 ただ、今は天国へと旅立っています。思い出として残しておきます。

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